映画『アイガー北壁』連動特集  映画『シャネル&ストラヴィンスキー』連動特集


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世界的に有名なブランドをたちあげたココ・シャネル(1883-1971)。生誕125周年を記念してつくられた自伝映画の最新作『シャネル&ストラヴィンスキー』。初めての香水創りに魂を注ぐシャネルと「春の祭典」の再演に命を賭けるストラヴィンスキー。互いの芸術性にひかれ恋に落ちていく二人。20世紀を代表する芸術家たちの運命的な出会いと秘められた恋をスタイリッシュに描き出す。カール・ラガーフェルドとシャネルのメゾンの協力で忠実に再現された衣装や、ルネ・ラリック作品など贅を尽くした美術品も必見。シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマのほか、北海道から沖縄まで全国の映画館で絶賛上演中。
1910年から1920年まで、モントルー近郊のクラランスやモルジュに暮らしたストラヴィンスキー。1944年から約10年間ローザンヌに暮らし、今もローザンヌに眠るシャネル。映画の中で描かれているパリでの物語の前後に、スイス・レマン湖地方にいた2人の足跡を紹介します。
Scene1
イゴール・ストラヴィンスキー
Igor Strawinsky (1882-1971)
映画の始まりは1913年、パリ・シャンゼリゼ劇場での『春の祭典』初演。シャネルは魅了されるが、革新的すぎたため観客たちに理解されませんでした。後にストラヴィンスキーの代表作となるこの作品は、スイスのモントルー郊外クラランスで誕生しました。
 
1910年の秋。レマン湖地方を訪れたストラヴィンスキーは、多くの芸術家たちに愛されてきた美しい風景にひかれ、この地に暮らすことを決めました。クラランスのアパート「レ・ティヨル(菩提樹)Les Tilleuls」を借り、同年《ペトリューシュカ》、続く1911年、1912年には《春の祭典》を手がけています。そして、モントルーで指揮者としてデビューしたばかりのエルネスト・アンセルメと出会い意気投合。同世代でご近所だった二人は、親交を深めていきます。ストラヴィンスキーは、後に専属指揮者に任命される「バレエ・リュス(ロシアバレエ団)」の主宰セルゲイ・ディアギレフをアンセルメに紹介しました。逆にストラヴィンスキーも、アンセルメと親しい音楽家のラヴェルとムソルグスキーの未完の遺作オペラを共作、スイス人作家のラミュと《兵士の物語》をつくるなど、さまざまな才能がこの地で出会い、新しい芸術の波を生み出していったのです。現在、彼の偉業を偲んで、モントルー・ジャズフェスティバルのメイン会場ホールは「オーディトリアム・ストラヴィンスキー」という名前がつけられています。

 
 
Scene1
ココ・シャネル
Coco Chanel (1883-1971)
香水にドレス、ジュエリーなど次々とファッション界に革命をおこした、ココ・シャネル(本名ガブリエル・ボヌール・シャネルGabrielle Bonheur Chanel)。世界大戦が始まった1939年に店を閉め、1944年のフランス解放後にスイスへ移住。ローザンヌで約10年間、穏やかな時を過ごしました。1954年、71歳でパリに戻り仕事を再開した後も、パリでは「ホテル・リッツ」に滞在し、ローザンヌのソーヴァブラン森そばに自宅を購入。心のふるさとはいつもローザンヌにありました。そして、彼女の遺言により、シャネルはローザンヌの墓地に埋葬されたのです。
 
スポット紹介 1
ホテル「ボーリヴァージュ・パレス」 
Beau-Rivage Palace

レマン湖畔にたたずむ優雅で美しい5ツ星ホテル。1857年創業の歴史的なホテルで、サマセット・モーム、ヴィクトル・ユゴー、チャーリー・チャップリン、ゲイリー・クーパー、昭和天皇、フィル・コリンズなど多くの著名人が宿泊したことでも知られています。シャネルがローザンヌでの住まいとしたお気に入りのホテルで、スイスに移住前の1938年から、よく訪れていました。
 
クラシックでエレガントなスタイルはそのままに、快適に改修された部屋は、スイートを含めた全169室。また高級感あふれるスパセンターやバー、グルメレストランなども魅力。スタッフのサービスも一流で、まさにハイクラスの滞在を楽しむことができます。


 
スポット紹介 2
ボワ・ドゥ・ヴォー墓地
Cimetière du Bois-de-Vaux

ローザンヌの中心地、約18万平方メートルの広大な敷地にあるスイス屈指の有名墓地。1919年のコンクールで選ばれた建築家ラヴィエールの設計プランに基づき、約30年の歳月をかけて実現した荘厳な宮殿の庭園のようなスタイル。植物の種類や配置にこだわり、外を囲むプラタナス、中央の並木道には菩提樹、高さがそろえられた植木の垣根、そして死と哀悼の象徴とされる約250本の糸杉が整然と並んでいます。地元にゆかりのある有名人の墓が多く、オリンピックの父クーベルタン男爵の墓もあります。
 
緑の木々に囲まれた静かな一角。彼女の星座を象徴する獅子の頭が刻まれた大理石の墓にシャネルは眠っています。彼女が大好きだった白い可憐な花々がいつも咲き誇る美しいお墓です。


 
スポット紹介 3
オーベルジュ・デュ・シャレー・デザンファン
Auberge du Chalet des Enfants
シャネルがよく散策していたというジョラ森にある山小屋レストラン。この地に14世紀からあった歴史的な建物です。シャネルは散歩の途中で立ち寄り、ミルクとプリンを味わっていたそうです。そんな『シャレー・デザンファン(子供達の山小屋)』は、2005年から新たなレストランに生まれ変わりました。古さと新しさが融合したかわいい店内。地元の食材やレシピにこだわり、小さな工房の地ビールやチーズ、ソーセージなど、地元通しか知らないような逸品も味わえます。また、春には森で摘んできた野草(ハーブ)を使ったオードブル、メイン、デザートがメニューに並ぶなど、旬の味が楽しめるのも魅力です。

 
スポット紹介 3
ソーヴァブラン森
Bois de Sauvabelin
標高640mの高台に広がる緑豊かな森。周辺は19世紀の銀行家の邸宅に絵画を展示しているエルミタージュ美術館がある高級住宅地で、晩年のシャネルはここに家を購入しました。
 
約50ヘクタールの広い森の中には、美しい湖とレストランがあり、週末にはいつも多くの人で賑わっています。年間20万人以上が訪れるローザンヌ市民の憩いスポットです。ローザンヌ周辺から集めたサパン(樅)、メレーズ(カラマツ)、エピセア(トウヒ)の木々を使いつくられた高さ35mの見晴らし塔も人気。151段の階段をあがれば、レマン湖やアルプス山脈、ジュラ山脈などを見渡す大パノラマが楽しめます。塔の利用は無料です。