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ユングフラウ、メンヒと並ぶベルナーアルプスの三名山のひとつで、スイスを代表する名峰アイガー。時はベルリン・オリンピック開幕直前の1936年夏。ナチス政府は国家の優位性を世界に誇示するため、“ヨーロッパ最後の難所”といわれていたアイガー北壁のドイツ人初登頂を望み、成功者にはオリンピック金メダルの授与を約束していた。沸き立つ世間の盛り上がりに戸惑いつつ、伝説の山への初登攀を目指す若き登山家たちの壮絶な挑戦を描き出す。2008年ドイツで公開されロングランヒットを記録した硬派な山岳映画の日本公開が決定。3月20日(土)から全国順次ロードショー。
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クライネ・シャイデック
Kleine Scheidegg 約70年前の実話をモデルにつくられた映画。酷寒の北壁アタックのシーンは超低温に設定した巨大な冷凍庫での撮影が敢行されましたが、登頂前のシーンなど、ほとんどはアイガー北壁直下のクライネ・シャイデックで撮影されました。 2012年に100周年を迎えるユングフラウ鉄道の発着点で、今も昔も変わらぬ雄大なアイガーが眼前にそびえるクライネ・シャイデック。初夏には花が咲き乱れる美しいスポットです。駅の裏手の丘には、ユングフラウ鉄道と同じく2012年に生誕100周年を迎える作家、新田次郎さんの記念碑があります。アルプスをこよなく愛し、この地に眠ることを望んだ故人の遺志により、ここに分骨されています。 |
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ホテル・ベルヴュー・デザルプ
Bellevue des Alpes 1930年代にタイムスリップしたような映画の重要な舞台のひとつが、アイガー北壁を望むクライネ・シャイデックのホテルです。これは、特設セットではなく、100年以上の時をこえ、今も昔と変わらぬスタイルで営業している伝統のホテルで撮影されました。 前身となるホテル「ツア・ゲムゼー Zur Gemse」がつくられたのは、鉄道が開通するより前の1840年のこと。フランス人作家のドーデが宿泊し、代表作となる『アルプスのタルタラン』を書いています。その感動的な眺望から、次第にホテルは“美しい眺め=ベルヴューBellevue”という名で呼ばれるようになりました。1893年、麓の村からクライネ・シャイデックへ結ぶヴェンゲルンアルプ鉄道の開通を記念して、ベルヴューホテルの横に「ホテル・デザルプHotel des Alpes」がオープン。現在のホテルの原型ができました。 英国を中心に欧米各国から富裕層が訪れるようになり、1929/1930年にホテルをエレガントに改修。バスタブ完備の部屋や食堂、ラウンジ、バー、グランド・ピアノがおかれたバンケットルームなど、当時の山岳ホテルとしては異例の豪華さでした。以後、快適なホテル設備を維持するために、何度か改修されてきましたが、往時の内装や家具、壁に飾られた絵画などは変わらず、映画のモデルとなった人々が実際に宿泊した時のままの雰囲気を今に残しています。 |
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ユングフラウ鉄道
Jungfraubahn (JB) アイガー山中を貫いて、ヨーロッパ最高地点の駅ユングフラウヨッホへ結ぶ、アルプスを代表する登山鉄道「ユングフラウ鉄道」。スイス最長のアレッチ氷河を含む総面積824平方キロメートルの「スイス・アルプス ユングフラウ=アレッチ(旧・ユングフラウ~アレッチ~ビエッチホルン地域)」はアルプス初のユネスコ世界自然遺産に登録されています。 映画では、登頂に挑戦前に見物客たちが下見にいく時と、悲劇の登山家たちを救出に向かうため、途中駅のアイガーヴァントEigerwand駅まで乗っています。これも特注セットではなく、ユングフラウ鉄道が開通した1912年につくられた本物の車両を使って撮影されました。そんな、交通博物館にも展示されている歴史的な車両を修復して、1993年につくられた特別車両「アイガー・アンバサダー・エクスプレス」は、現在も20名以上からの団体でチャーターが可能です。木製の車両は約100年前のまま。ノスタルジックな装飾で改修された内装には、傾斜にあわせて自動的に水平を保つ最新式のテーブルを設置。在りし日の優雅な旅の雰囲気を楽しむことができます。 |
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ヴェンゲルンアルプ鉄道 Wengernalpbahn(WAB) 麓のグリンデルワルトまたはラウターブルンネンからクライネ・シャイデックへ向かう登山鉄道。映画では、主人公の一人、新聞記者のルイーゼを含む見物人や報道関係者たちがアイガー北壁をのぞむクライネ・シャイデックへ鉄道で向かうシーンが登場しています。この撮影も本物のヴェンゲルンアルプ鉄道が使われました。現在は新型車両も登場していますが、映画はもちろん旧型車両での撮影。アイガー・メンヒ・ユングフラウを含む三名山が間近に迫ってくる車窓の風景は感動的です。
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