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アルプスの花畑(群生する花々)

 

 

標高およそ1200mから2000m。山を覆っていた雪が解け、アルプスに春が訪れる5月中旬から初夏に向かう6月末にかけて「アルプAlp(独語でアルム)」と呼ばれる山の牧草地には、美しい花々が一面に咲き誇ります。

夏の間、牛たちが山に上ってきて放牧されている土地なので、彼らの堆肥が天然肥料となり、適度な湿度もある肥沃な土地です。最初に絨毯のように一帯を黄色に染めていくのは西洋タンポポの花。日本でよく見かけるタンポポより少し大きめで、色あざやか。多くの牧草地では、草がのびてくると、干し草にするために 花も一緒に刈ってしまうので、場所によっても異なりますが、5月中旬から下旬までが見頃。タンポポの後は、バターカップとも呼ばれるラヌンクルス(キンポウゲ)や、ポコポコと丸みがかわいいトロールブルーメ(西洋キンバイソウ)などの黄色の花が続きます。また、標高の低いところで咲いてきた色とりどりの野の花たちも、1ヶ月ほど遅れて咲き始めます。岩の間などに咲く小さな高山植物とちがい、大きめの花々が群生する情景が特徴的。感動的なアルプスの花畑です。そのほか、森の木々の下や高山湿地、美しいアルプスの沢ぞいに群生する種類もあります。

タラクサム・オフィキナレ(キク科) Taraxacum officinale
独名:レーヴェンツァーンLöwenzahn
時期:4月~7月


トロリウス・エウロパエウス(キンポウゲ科)Trollius europaeus
独名:トロールブルーメTrollblume
時期:5月~7月


ラヌンクルス(キンポウゲ科)Ranunculus
独名:ハーネンフスHahnenfuß
時期:5月~7月


ラヌンクルス・アコニティフォリウス(キンポウゲ科) Ranunculus aconitifolius
独名:アイゼンフートブレットリガー・ハーネンフスEisenhutblättriger Hahnenfuß
時期:5月~7月(主に6月上旬)

カルタ・パルストゥリス(キンポウゲ科) Caltha palustris
独名:ズンプフドッターブルーメSumpfdotterblume
時期:3月~7月(稀に秋に再び咲く)

ポリゴヌム・ビストルタ(タデ科)Polygonum bistorta
独名:シュランゲン・クネートリッヒSchlangen-Knöterich
時期:5月~7月(9月頃まで咲く)

クロクス・アルビフロルス/ヴェルヌス(アヤメ科)
Crocus albiflorus/Crocus vernus
独語:フリューリングス・クロックスFrühlings-Krokus, Frühlings-Safran
時期:3月~6月

エリオフォルム(カヤツリグサ科) Eriophorum
独語:ヴォルグラスWollgras
時期:6月~8月(※花が終わった後の綿毛の期間)